オムライスが提供できているか
ちょっと興味深い投稿があったので、引用させてもらいます。
「オムライスが食べたい」
という利用者B君に対して
春間近のある日の出来事です。
一人の施設職員Aさんが利用者B君と外出しました。
突然B君がある中華料理店を指さしこう叫びました。
「オムライスが食べたい!」と。
B君は中華料理店に突入し、困ったAさんは、
恐る恐る中華料理店のコックさんに
「すいません、オムライスはないですよね?」と尋ねました。
ケース1 返ってきた答えは、「・・・ない。うちは中華料理店だ」の二言。
たちまちB君はパニック。
ケース2 「は〜い、オムライスですね、お待ちください」。
Aさんはホッとする。・・・が喜びも束の間、
出されたオムライスとは何と「天津飯」。
確かにご飯の上に卵がのっている。
辛うじてご飯はケチャップで色づけされていたが、
B君は???首を傾げながらも一口・・・でもやはり???
ケース3 「・・・ごめん、うちは中華料理店なんだ。でも友達が
洋食屋をやっていて、電話して配達してもらえるように
お願いするから」。
オムライス到着後、アッと言う間に完食。
B君は満足し、満腹で笑顔いっぱい。
ケース4 「オムライスですか?はい、わかりました。
ちょうど店もすいてるし、私は以前、洋食屋で勤めて
いましたから、オムライスは得意中の得意。
お任せください。でも久しぶりに作るから、
ちょっと緊張するな〜。うまくできるかな?」
とコックさんはオムライスを作り始めました。
B君は、目の前で繰り広げられるオムライス作りに
興味津々。最後の卵がライスの上にのった時は、
思わず拍手。
そしてテーブルにオムライスが登場した時は万歳!
さて、読者のあなたがコックさんです。
そして、中華料理店が今勤めている施設だと思ってください。
あなたは、現在、どのコックさんを演じていますか?
そして、どのコックさんを演じたいと願っていますか?
そして、あなたが福祉を提供してる施設は
何番目の中華料理店ですか?
あなたはどの中華料理店で働きたいですか?
とある県の育成会のトップがお書きになった文章です。
4つの中華料理店が登場しますが、
うちの会社はケース2の中華料理店かもしれない。
"食べたい"という基本的欲求というのか、
最低限の衣食住に対しての答えは用意できるが、
"何を"という個別ニーズをまだまだ抽出できていないので、
本当に満足していただけるサービスを提供できているとは言えない。
ケース3のように地域にある周りの施設との連携もできていないし、
ケース4のように職員の持っているスキルを充分に活用して、
チャレンジしていこうとする風土もできていないと思う。
個別の事例の中には、利用者さんのニーズを拾い上げて、
上手くできている事も少なからずあるのかもしれないが、
それも職員個人の努力や能力に左右されるために、
施設としてどうなの?と聞かれると自信がない。
入所施設に求められているものは、
これからもっと多機能なサービスになっていくはずです。
特に地域の社会資源として中核を担っていかないと
ならないと考えています。
そのために経験を積んだ多くの施設職員がいるのですから、
他施設との連携も、チャレンジしようとする熱い心も、
これまでの良い伝統も引き継いでいって、
多くの方々が安心して暮らせることを目指して行かなければと思う。


