根底から間違ってる

先週放送されたNHK教育テレビの福祉ネットワークのビデオを施設長に見てもらいました。
痴呆症のGHの常勤職員の夕食が500ccのビールで済まさなければならない話です。
施設長もこのビデオを見て目頭が熱くなった言ってくれました。
そして国の考え方が間違っているとおっしゃいました。

わたしは事務系なので夜勤には入りませんが、想像するには大変な仕事だと思います。
番組でもあったとおり、利用者さんの状況によってはなかなか寝てくれない人や
眠りが浅くて何度も起きてしまう人や昼夜逆転で返ってイキイキしてしまう方もいます。
ウチでは深夜の時間帯には男性女性とも1人づつしか配置されません。
1人が大勢の利用者さんの安全を見守らなくてはならない状況は、
心理的には大変負担のかかる仕事だと思います。

支援員の中には夜勤の方が楽という人もいますが、
体力的には拘束時間の長い勤務は身体には辛いし、
さらに交代勤務自体が、ある年齢以上にはきつくなるのではないでしょうか。
同様な勤務形態にある看護師も同じような勤務時間ですが、賃金体系は全く違います。
看護師には国家資格が必ず必要となる職種ですから賃金が高いのは理解できますが、
それにしても介護報酬や施設支援費の基準はあきらかに低いように思います。
番組内では厚労省の社会・援護局長は、
  「介護保険ではまだ5年しか実績が無いのだから、
   他の一般労働者の同年齢における賃金の比較をされても
   そちらは例えば15年の経験があるのだから比較されても困る」
というような発言をされていました。

グラフを見る上では例え15年経験したとしても、
一般に近づくようなグラフにはなっていませんでした。
これから先もこの仕事を続けてこうと思う若者にとっては、
何年経っても給料が上がらないと判っていては、
先行きに不安を感じてしまうのは当たり前だと思います。
やはり産業としてこの仕事は根底から考え方が間違っているように思います。

福祉産業が民間に開放されて5年が経ちますが、
福祉の担い手は誰がやってきたのでしょう。
施設介護が中心だった時代には、在宅にいる高齢者や障害者は家族が見ていたのでしょう。
社会福祉基礎構造改革が提唱されるようになって在宅者への福祉が広がりました。
このことはサービスの幅が広がることになったので、とても喜ばしいことです。
しかし、福祉の担い手に多様な組織が参入すようになって、
その専門性は不明確なったような気がします。

在宅の高齢者などに対して派遣されるヘルパーの仕事は、
いうなればそれまで家族が担ってきた家事や身体介護です。
家族でもできることを他人に頼むということから、
あまり高い単価設定では利用されないのではという考えが、
介護報酬設定にも反映されたのではないのでしょうか。

ヘルパーのなり手もパートを前提とした主婦層が牽引していったようにも思います。
こうした安い労働力を上手に使うのは企業のお手の物ですから、
みるみるうちに全国に在宅介護センターは広がっていきました。
このことからも福祉は効率を重視するようになってしまったのではないでしょうか。
高齢者介護でできたことが、障害者にもできると踏んでいるのが、
今の自立支援法の間違った判断なのだと思います。

福祉に効率を取り入れてしまったところに、大きな間違いがあるのではと思っています。
時間が来たらゴメンナサイ帰らなくてはいけませんと、
後ろ髪を引かれながら次の現場に向かわなければならないという不条理。
こんなことでいい仕事が出来るわけがないと思います。
政治の分野も新しい時代に入りますが、
こうした思いは届くのでしょうか?

状況対応型×相手軸

この記事はgooブログ時代に書いた記事ですが、再度アップしたいと思います。

日頃からコミュニケーションについて深い関心があるわたしは、
性格診断とか心理テストとか大好きです。
今でこそ人相手の仕事をしていますが、もともと人が好きだったからでしょう。
人間は生活する上で何かしら他人と関わりを持ちながらでないと生活できません。
ですから人と人とのふれあい(交流)を学ぶために交流分析という勉強を始めました。

そんな難しい心理学を持ち出さなくても巷には数多くの「○○占い」というものがありますね。
「回転寿司占い」とか「山手線占い」とか、いろいろありましたね。
その一つに「動物占い」というのを覚えていますか?
占いという形をとっていますが、よくできた人間分析だったと思っています。

人間の行動パターンは4つに分類されるのだそうです。
横軸に割り当てられるのが「目的指向型」か「状況対応型」かという選択肢。
縦軸に割り当てられるのが「自分軸」か「相手軸」かという選択肢です。
この2つの軸により4つのパターンが生まれます。
ちなみにわたしはタイトルにあるとおりです。
動物占いでは"こじか"になります。

自分を振り返るとつくづく「相手軸」だなぁと思います。
仕事の場面でもやらなくてはならない自分の仕事があっても、
人からお願いされるとすぐに相手の仕事を手伝ってしまいます。
ですから自分の仕事が後回しになっても、
後で取り返せばいいやと仕事のやりくりを上手につけていると思います。
でも人からは定時が終わる"5時からが仕事ですね"と冷やかされます。

こうした「動物占い」は、単にコミュニケーション・ツールとして
楽しむだけに活用することも良いことですが、
一歩進めて人間関係を豊かにするために活用することをおすすめします。
自分に当てはまるキャラクターを通して自分を知り、
まわりの人たちのキャラクターを手がかりに、
その人の考え方や思いが知るきっかけになればいいと思います。
ある人とウマが合わないと思っていても、その人のキャラクターが持つ
「本質」を知れば、気持ちが理解できたり、時には可愛いと思えるかもしれません。
そうすれば無駄な摩擦もなくなるのではないでしょうか。

自分を分析してみる

わたしはどうしてか、仕事が一段落ついてしまうと機嫌が悪くなる。
向かっているベクトルは自分に向けてなのである。
ココロの緊張がとけてしまうというのか、だらしなくなってしまう自分に腹が立つ。
その感情があふれ出て、まわりの人を傷つけてしまう。
今回の場合は、それに加えて歯が痛いことも重なって最悪な月曜日でした。

以前も書いたことがありますが、わたしは週末は極力会社のことは忘れようと思っています。
もちろん持ち帰らなければならない仕事は時にはあります。
それでもココロのリフレッシュのために仕事に関係のないことをするように努めています。
だから週明けはアタマをリセットに近い状態で出勤します。

そんな時に朝一番から問題を持ってこられると、すごく機嫌が悪くなってしまいます。
予定されている出来事であれば、前から準備をしていたりするので、
何とか切り抜けることができるのですが・・・。
よっぽどの問題なら相手も仕方ないと思えるでしょうが、
ホンの些細な出来事が原因で言葉遣いが荒くなってしまうことも多い。
朝っぱらから理不尽にキレられた相手は溜まったものではありません。

あぁあ、わかっているなら何故キレる。
後悔先に立たず、とはこのことで毎週のようにそんなことをしてしまっています。
始めに書いたように、本当に怒っているのは自分に対してなんです。
"どうして準備していなかった"
"どうしてそんなことができない"
そうしたココロを相手に見透かされてしまっているのではないかと
自己嫌悪というのか、防衛本能からか強い態度に出てしまう。
交流分析でいうところの父親のココロCPが非常に高い状態になっているんです。
同時に卑屈な子どものココロACも現れているように思います。
エゴグラムでは右肩さがりのグラフでしょうね。

明日の夕方、行きつけの歯医者さんが無理に予約を受けてくれたので、
歯の痛みは無くなってくれるでしょうが、
早いこと次の仕事に向けてペースを作って、
冷静に分析する大人のココロAを高めていかないといけませんね。



足湯って知ってる?

春日居の足湯

今日は久しぶりにテニスをやろうということになっています。
まだちょっと時間があるのでテニスコートのそばにある
JR春日居町駅前にある足湯に入っています。
足湯の楽しみ方はとってもカンタン。
靴下を脱いでズボンを捲り上げたら、すぐドボンと入れます。
ここは駅前ということもあって、電車を待ちながら入っていく人もいるようです。
そうこう言っている間に、汗が出てきました。
すごい効果ありそうですよ。
石和温泉の旧20号線の道路端にもありますし、
最近あちこちに出来ているようですから、一度お試しあれ。
もちろん無料ですよ〜。

久田さんの基調講演

今日、全国大会に参加した職員から大会梗概集を借りて読ませてもらいました。
全国大会の正式名称は「全国知的障害福祉関係職員研究大会 秋田大会」というんですね。
昨年わたしは参加させてもらいましたけど、
その時にも大会名称が長いとか、研究大会というのも考え直しましょうとか、
議論になっていたように思うのですが、どうなったんでしょうね。

そんなことよりも梗概集を一通り目を通すと、
昨年の「どうなる自立支援法?」路線に比べると落ち着いた感がありますね。
今年の基調講演には、あの久田則夫さんがなさったんですね。
これまで2度ほど氏の講演を聴かせていただいていて、
著書である"『伸びる』職員実践教室―保健福祉の職場が変わる仕事術"は、
何度も機会がある度に開いて読んでいます。

一貫して福祉施設職員のあるべき姿を伝えてきている氏の話は、
措置時代から契約に基づくサービス利用の時代にあって、
変わるべきは変わらなければならない現場に是非浸透していって欲しい話です。
それでも同じようなテーマで幾度となく講演をなさっているということは、
まだまだ変われない福祉の現場が数多くあるということの証明なのではないでしょうか。

福祉職場は、学校とも似てるところがあって、
閉鎖的で古いしきたりがまかり通ってしまう危険性があります。
利用契約時代と言っても、相変わらずお世話する人、される人という関係がつきまとう。
利用者主体と言っても、法人施設の都合が優先されたり、
声の大きな職員の意見が優先されてしまうこともある。
さらには非常勤化の進むなか、技術の指導・継承が十分にされないうちに
バタバタと職員が辞めていき、気がつくと2、3年目の職員が中堅と言われるようなことも。

ネガティブなことを書き始めればキリがありません。
それでもわたしたち職員の前には支援を必要とする利用者さんがいます。
わたしたちは仕事として福祉の道を選びました。
仕事としてやるのであれば、プロを目指したいものです。
これだけは誰にも負けないと思えるものを持っていると強いと思う。
福祉サービスを提供しているものとしては、
他のサービス提供者よりもここが違うんですよ、という考えで、
選ばれる事業者を目指すことが必要だと思います。

もう一つの視点として、福祉サービスがこれからも支持されるものになるためには、
業界全体が信頼されるものでなくてはならないとも思う。
わたしたちに支払われている給料の大部分は、利用者さんの利用料です。
支援費として支払われてるものも、利用者に代わって代理受領しているのですから、
すべては利用者さんから頂いているのと同じです。
そして同時にそれは国の税金です。
使われ方は常に国民から監視されていると思っていいと思います。
後ろ指を差されないようなガラス張りの施設運営が求められます。

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うちの会社を分析してみる

障害者自立支援法の新事業体系の施行まで2週間を切ったこともあって、
ココロの中ではかなり焦っています。
本当に10月が来ちゃったらどうなるんだろう。
そして、19年度から新たに始めようとする事業もどうなるんだろう。
事務方は現場に比べたら制度の内容に関する情報があるので、
あちらこちらの自治体の動向や先行する近隣施設の動向なども調べると、
よけいにウチは大丈夫なんだろうかと心配になってきます。

そこで不安を解消する第一歩は自分を知ることだと思いました。
これまでの長い実績から、何が得意で、何が苦手なのか。
そしてこれから進めなくてはならないことは何なのかをハッキリさせないと。
それから法人の機構改革も必要じゃないかと思いました。
簡単に言えば、施設支援部門と地域支援部門をハッキリ分けて、
両方をつなぐ支援マネジメント部門があって欲しい。
ここではサービス管理責任者を中心とした支援計画のマネジメントや、
人材育成・研修計画などを強化していって欲しいと考えています。

これは一事務員の勝手な考えなんですけど、
組織のあり方から考え直して、今までのままが通らないという意識になって欲しい。
流れを見ていると本当に自立しなくてはいけないのは事業所の方であって、
措置時代からの流れが変わっていることに早く気づいて欲しい。
そして時代に沿って、地域の中の社会資源として何が求められているか、
どう変わって行かなければならないのかを考えていって欲しい。
それには上に立つ人が、「これからはこうやっていきます」っていう、
ビジョンを示していってあげないと、下の人はついていけないと思う。

事務方がしなければならない事もハッキリしてくる。
これまでに得た情報をわかりやすく一般職員にもわかるように
資料をまとめて説明していくしかないのか。
そう言えば説明会をやったのは、いつのことだったかなぁ・・・・。

指定バトンに挑戦

今日は振り替え休日でした。
お天気も悪いので、家の中で片付けものとかしていました。
福祉ネタがあまり思いつかないので、久しぶりにバトン探しに出ました。
そうして見つけた拾いものバトンは「指定バトン」と言うそうです。

指定型バトンのルール
 ◆廻してくれた人から貰った『指定』を「」の中に入れて答える事。
 ◆また、廻す時、その人に指定する事。


どうやらまずは次に回す人を考えないとならないらしい。
そうして回す人を想像しながらお題を指定するということかな。
ウチのブログは管理人が優柔不断なので、
話題があちこちに振られるので固定的な読者がよく判りません。

まぁ、何はさておき自分から始めないといけませんから、
自分で自分にお題を『指定』してみます。
それではわたしが興味を持っている『絵本』について書いてみたいと思います。

1.最近思う「絵本

 わたしは最近の風潮として大人の読む絵本というジャンルに疑問があります。
 別に子ども向けと言われる絵本を大人が読んでもいいし、
 大人に読んで欲しいっていうのの中には自己啓発的な要素を感じてしまって、
 眺めてみても面白くなかったりします。
 わたしは絵本を選ぶ時、まずは自分の好きな絵のテイストかどうかが、
 一番重要にしています。

2.この「絵本」には感動

 これはちょっと難しい質問ですね。
 どうなんだろう?
 わたしは絵本を見て感動するってことは少ないかもしれない。
 さっき書いたようにあらすじで感動することを求めていないし・・・。
 そうですねぇ、なんてキレイな色遣いなんだろうって、
 うっとりすることはあるかもしれない。
 でも、それは何という作品ですか?と言われても思い出せない。

3.好きな「絵本

 "ぼくは あるいた まっすぐ まっすぐ" 
  作:マーガレット・ワイズ・ブラウン
  文:坪井郁美 絵:林明子 ペンギン社

 "かんがえるカエルくん"
 "まだ かんがえるカエルくん"
 "もっと かんがえるカエルくん"
  作:いわむらかずお 福音館書店

 最後にこれは絵本じゃないかも・・。
 "しばわんこの和のこころ1.2.3"
  絵・文:川浦良枝 白泉社

4.こんな「絵本」は嫌だ

 わたしの個人の趣味の問題なのですが、
 絵のタッチの荒いものは好きではありません。
 わかりやすさを追求したイラストレーションのような絵が好きです。
 ディック・ブルーナのうさこちゃんなんて、シンプルですね。
 日本の民話などに使われるような恐怖感をあおるような絵は嫌いです。

5.この世に「絵本」が無かったら

 寝るまでの親子の時間が困るでしょうね。
 わたしは幼少の頃に親に絵本を読んでもらった記憶はありません。
 しかし、こうした親子のふれあいの時間は大切だと思います。
 絵本を読む時、自然と子どもに伝わるように、
 わざとオーバーに読み聞かせたりしますよね。
 普段怒ってばかりいる親が、別人みたいに見える。
 子どもにとっても見たこともない新しい世界を垣間見ることによって、
 想像力が高められたり、将来の夢が膨らんだりしていると思う。

6.まわす5人とお題の指定

 難しいですね。コメントを頂ける人を中心に。

 aquaさんに『お花』か『』で、
 Tokkyさんに『F1』か『沖縄』で、
 kaz3さんに『木工』で、
 あおいさんに『手芸』か『町内会』で、
 はせがわさんに『組織』か『福祉』で、

って感じで、どうでしょう?
ここを見てくれてて気が向いたら答えて頂ければ……と思います。
その他の方でも宜しければ持って行ってください。

心理学を学ぶ理由

わたしは時々人から"趣味が多いですね"と言われることがあります。
自分でもどうしてこんなに興味があることがたくさんあるんだろうと
あきれてしまうこともあります。
優柔不断な性格がそうさせてしまうのでしょう。
しかし、どれも満足に極めたものが無いのも困ったものです。

仕事にしても、一つのことに長けていることも必要ですが、
そのことに関連する周りの知識を知っている方が、
さらによく判るし、応用が効くと思います。
やっぱり専門馬鹿というのになりたいとは思いません。
誰に教わったのかも忘れてしまいましたが、
本業とは違う別の知識を学んだ方が良いと聞きました。

一昔前にサブカルチャーという言葉がさかんに使われました。
若者文化やオタク文化がその象徴のように扱われていました。
わたし自身もちょっとオタクな面もあると思っています。
こうした流れがわたしのココロの中にも影響したようで、
メインカルチャーとしての「仕事」に関係する知識の下位にあるものとして、
心理学(特に交流分析)を自分のサブカルチャーとして学んできました。

今でこそ福祉の職場に身を置くようになって、
仕事に直結した学問になってしまいましたが、
あくまでも交流分析は自分の幅を拡げるための勉強でした。
だから好きな時に参考書を買って読んだり、
気が向いたら関連する講演会に行ったりと気楽にやっていました。
本業だったら義務的になってしまって、
楽しんで学ぶという風にはならなかったでしょう。

別にみなさんに仕事以外の何かを学べと言っているのではありません。
仕事一本やりで生きてみたってつまらないと思うのです。
人のココロは、一つではありません。
だから恋人がいたって、別の人を好きになったりします。
(おっと、これは関係ありませんね)
例えば若い頃から続けてきた趣味でもいいと思いますし、
お稽古ごとでもいいと思います。
仕事を離れて、別のことに打ち込む時間を作っていくと、
人生がより楽しくなるのではないでしょうか。

夕暮れ時にココロは揺れる

遅めのお昼を食べたあと、本当は図書館にでも行って
心理学の講座テキストの索引づくりをしようと予定していました。
そのつもりが時計を見ると、以前からチェックしていたプラネタリウムに間に合いそうなので
急いで支度をして愛宕山にある山梨県立科学館に向かいました。
いい大人がプラネタリウムも無いのですが、見たいものは仕方ありません。

科学館についたら開演20分前だったので、久しぶりに展示を見て回りました。
無邪気に遊ぶ子どもたちに混じって少し遊んでしまいました。
プラネタリウムもこの回になると見る人も少ないようです。
15人くらいしか観客はいませんでした。

最近のプログラムは前半の20分に今夜の星空の紹介があって、
後半の20分に企画番組をやるようになったんですね。
今のシーズンは天体写真についての番組でした。

科学館を出ると、もうかなり太陽も傾いてきていました。
空に浮かぶ雲も、ほんのりオレンジがかっています。
せっかく山に登ってきているので甲府盆地が望める場所まてクルマを移動して、
日が沈むまでの夕暮れ時を楽しむことにしました。
さっきまで真っ青に夏の装いを見せていた富士山も
夕日を浴びてオレンジ色に変わっていきます。
この記事を書いているうちには、すっかり色を失ってしまうのでしょう。
それとは反対に街の灯りが瞬き始めました。
こうした高いところから下界を眺めるといろんなことを考えてしまいます。

山や空を見ているときには感じなかったのですが、
街の灯りを見ていると現実に引き戻されてしまうというか、
一つ一つの灯りにそれぞれの生活があるように感じでしまいます。
そしてその一つ一つがなんてちっぽけなもの何だろうって気がしてきました。

やっぱり夕暮れ時は人をセンチメンタルにさせてしまうのでしょうね。

苦情解決システム

みなさんの施設・事業所では、利用者さんからの苦情をどう受け止めていますか。
社会福祉基礎構造改革で平成12年6月に改正された社会福祉法には、
「社会福祉事業の経営者は、
福祉サービスの利用者等からの苦情の適切な解決に努めなければならない」
という内容が明記されました。

ウチにも、「苦情解決に関する規程」があり、苦情受付担当者も苦情解決責任者も
第三者委員を設置しています。
しかし、これまでシステムとして取り扱ったケースは1件しかありません。
まぁそこにいたる前に、苦情がすべて解決されたという見方もありますが、
ほんとうにそうなのかなぁ??????

福祉施設等を利用されている方々には、未だに面倒を見てもらって申し訳ない、
何か言って関係が悪くなっては困るなどの思いがあるのではと感じます。
とりわけ知的障害者においては、苦情を言うということ自体ができないという方もいます。
施設の生活パターンに乗って、生活していれば困ることがない、
うがった見方をすれば、特に考えなくても職員が"次はこれですよ"と提供してくれる。

利用者さんがポロッと口にする些細な言葉を見逃していないでしょうか。
「隣の部屋の人がうるさくて眠れなかった」
「あったかいお汁が飲みたかった」
「そんな言い方しなくてもいいじゃない」
「ちょっと待ってって、いつまで待つの」

そんなことすぐに対応していますよ、と思われるかもしれませんが、
そうした日常的なことでも、利用者さんにとっては勇気のいることかもしれません。
要はそれらの言葉を聞いたサービスを提供する側がどう受け止めるかによると思います。
小さな要望の裏側には、数多くの思いが隠されているんじゃないでしょうか。

聞く側の立場としては、

 1.口に出しやすい雰囲気を施設全体で作って行くこと。
     (言っても無駄と思わせないように)
 2.小さな事でも記録に残し、全体で共有できる場をつくる。
     (サービス向上を目的とした委員会をつくったり)
 3.利用者主体(お客様)のスタンスに立って利用者さんと接する。
     (旧時代の指導・訓練する場ではなくなっています)

他にもいろいろありそうですが、
仏作って魂入れずとはこのことで、苦情担当者等が設置されていることで安心していては、
行政監査をクリアできても実際に利用されている方々が浮かばれない。

簡単には判らない

わたしは自分のブログということで知的障害や自閉症についてあれこれ書いていますが、
本当のところ今いる施設の利用者さんしか知りません。
もちろん本を読んで勉強したり、現場系の研修会に参加したりしていますが、
リアルに接しているのはごく一部に過ぎないように思います。

そんな限られたケースしか接していないにもかかわらず、
"こういうケースはこうした方が良いのではないか"
"自閉症のこうしたこだわりにはこうした理由がある"
などと言えてしまうのが、実のところ自分でも何かおかしいと感じています。

入所施設の利用者さんは24時間を施設内で過ごすため、
ケース記録の積み重ねがあることでおおよその人となりを掴むことができます。
しかし、これは限られた空間に閉じこもっているから、
言い換えればお釈迦様の手のひらの中にいるようなものですから、
職員は隅から隅までお見通しのような気分になってしまうと思います。

しかし、在宅で暮らしている障害者の方々を考えたときに、
そんな一筋縄に行くものではないことを思い知らされます。
例えばショートステイの利用者さんは短い期間だけを使われると、
よっぽど事前データがない限り、すこし判ったかなと思ううちに
期間が終わってしまうということになりはしないかと思う。

これまで施設サービスばかりに特化してきた本法人は大きな転機が訪れていると思っています。
福祉サービス事業者に求められているものは、地域福祉でしょう。
多額の投資がされた入所施設が、施設定員の利用者数だけを
対象にしている時代は終わりを告げようとしています。
これからは地域にも社会資源として還元していくことになると思います。

多額の投資を受けたハードを利用してもらうことは問題ないのですが、
ソフト的にはウチがやってきた重度障害者に対する支援は、
果たして役に立つのか正直不安です。
どちらかと言えば"井の中の蛙"で、地域知らずのところがあります。
いま対象としているケースが判るのは当たり前ですが、
それが地域でも通用するとは限らないと思います。

そう考えると地域に後発での船出するということは、非常に冒険です。
それでもやらなければならない意義は感じています。
あきらかに減収していく旧体系の入所更生施設を維持するためにも、
地域の一翼に名前を挙げていかないとなりません。
同時にウチの法人だからこそ求められるサービスがあると思っています。
そうした期待に添えるように頑張ることも張り合いになります。

何でも判ったような口をきいてしまう自分を省みて思ったことを書いてみました。

普通の施設の生活

わたしは仕事柄、見学にみえる方々に施設案内をすることが度々あります。
20年以上前からユニットケア(小舎制)を取り入れた先駆的な建物を説明するのは、
以前だったらちょっと誇らしい気がしていました。
それと合わせて"できるだけ施設っぽいことはしない"という運営方針も気に入っていました。

建物の内装にはふんだんに木と使って、真っ白い病院のような壁はありません。
居住棟のラウンジには観葉植物が植えられて、
壁には絵画やタペストリーが飾られる。
家庭的な雰囲気を出すために食堂のテーブルセットは、
一般の家庭用につくられた家具を使っています。
食事中にはBGMを流し、落ち着いた食事環境を整えています。

しかし、時代は巡りそんなことも言っていられない時代になってきました。
右肩下がりの公費の削減は人員構成を大きく変化させました。
普通の生活であれば、お風呂は夜に入るものだからと、
開所当時から夜間の入浴を毎日続けてきた歴史も、
今年の春から午後3時過ぎから入浴となりました。
また、運営規程では"毎日入浴"という表現が変わり、
週に3日以上行うという言い方に変わってしまいました。
(現時点では毎日かかさず実施しています)

初代の園長は、"施設だから仕方がない"ということを許しませんでした。
利用者さんの基本的人権の尊重に重きを置いていました。
施設にいても家庭でできることが保障されるように、
また、社会とつながっていることを大切にしたいとつねづね話していて、
各居室には時計とテレビとカレンダーは必ず置きなさいと言っていました。

今はどこか"普通の施設の生活"に成り下がってしまっている。
"無い袖は振れない" "仕方がない" と言いたくないのに言わざるを得ない。
施設はいらない、入所施設は解体すべき、そんな時代になって、
伝統も薄れてしまってきているということか。

せめてココロだけは変わらないでいこうと思います。
利用者さんの基本的人権の尊重は当たり前。
時代に合った生活の仕方を利用者さんの自己決定に基づいた支援を。
もしも、行く先が決められないのであれば、
分かるようにビジョンを描いてあげなければいけない。
集団から個の支援へ、ユニットケアからグループホーム・ケアホームへ。
わたしたち支援者はもっと勉強して、
利用者さんに明るい未来を想像させなければならないと思う。

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プロフィール

Heart さん

Author:Heart さん
山梨県にある知的障害者の入所施設で事務員をやっています。
障害者福祉を話題の中心に、うつくしいものやココロについて日々感じたことをつれづれなるままに綴っています。

座右の銘は、「日々是好日」です。
過去でも未来でもない、今を大事に生きていきたいと考えています。
  since 2007/05/13

Gmail取得しました。
メールの宛先は、
Heartsan08☆gmail.com まで。
迷惑メールが多いので、☆→@に直してお送りください。

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